業の花びら(遺稿)
夜の湿気と風がさびしくいりまじり 松ややなぎの林はくろく そらには暗い業の花びらがいつぱいで わたくしには神々の名を録したことから はげしく寒くふるへてゐる
大正十三年十月五日
雑誌「四季」掲載(昭和十年)
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