モーリス・ラヴェル「子供と魔法」

てりとむくり   ドリトル先生
子供と魔法

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《お姫様》
小さな友よ、弱いあなたに何ができるというの?愛がいつまで続くか知っていて?私の夢は長く、あまりにも長く、その果てにはあなたが、あけぼの色の兜の王子さまになっていたかもしれない!
(大地がゆれて、お姫さまの足もとで開く。彼女はさけぶ)
助けて!助けて!また眠りと夜につかまってしまうわ!助けて!
《子供》
(黄金色の髪、ヴェール、長く白い腕を掴んで引き戻そうとする)
僕の剣を!剣を!剣をくれ!
(しかし目に見えない力がお姫さまを地底にのみ込んでしまう)

《子供のアリア》薔薇の芯よ(Toi , le coeur de la rose )
ひとり残されて悲嘆にくれ、小さな声で呟く

薔薇の芯よ
白百合の香りよ
あなたの手と王冠
青い瞳と宝石
あなたはまるで月の光のように
金色の髪の毛を一本、僕の肩の上に残しただけで
消えてしまった、金色の髪の毛、そして夢のかけらだけを残して

 

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