ロフティング「ドリトル先生航海記」 |
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「わたしの名まえは、トミー・スタビンズといいます。「沼のほとりのパドルビー」という町の靴屋、ジェーコブ・スタビンズの子どもでありました。私が九歳か十歳のころのことでしたが、…そのころ、パドルビーは、ものしずかな小さい町でした。町のまんなかを、ひとすじの川が流れておりました。その川には、王者橋という、たいへん古めかしい石橋がかかっていて、橋のたもとには、市場がありました。橋をわたった川むこうは、墓場になっておりました。 井伏鱒二・訳 |
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