モーリス・ラヴェル「ピアノ三重曲イ短調」

ジョン・コルトレーン   ピアノ三重奏曲イ短調
ピアノ三重奏曲
これが作曲家ヴァントゥイユの旧居である。残念なことに現存していない。美しい郊外の林の中、5エーカーの広い土地の道路沿ひに建てられていた。かなり奥の方の森の中から、子供たちの遊ぶ声が聞えてくる。正面から見ると、煉瓦造りの二階建てに見えるが、庭側では一階建ての落ち着いた雰囲気である。L字形長手は、道路に沿つてのび、馬蹄形の庭のある側に突き出すのは居間。大きな亀甲の硝子面がある。この部屋にヴァントゥイユ愛用のピアノが置いてあつた。私の記憶に間違ひがなければ、亀甲形の窓に向かって、右にグランドピアノ、左に大きなモンテスラの木、ピアノの向かうの壁際には大きな書棚、床は落ち着いた色のベージュ、全体に程良い仄暗さの部屋である。
建物の正面は、入り口に向かってゆったりとしたアプローチ、玄関の方へ歩き出そうとして視線を左に向けるとそこには六つ、七つの銃眼のような窓。そこで訪問者はいったんは足が止まつてしまう。ここで作曲された「ピアノ三重奏曲イ短調」のことは、後にふれる機会もあらう。
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