〈雅歌〉の官能性

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雅歌
第二章
われはシャロンの野花 谷の百合花なり 女子等の中にわが佳耦のあるは荊棘の中に百合花のあるがごとし わが愛する者の男子等の中にあるは 林の樹の中に林檎のあるがごとし我ふかく喜びてその蔭にすわれり その實はわが口に甘かりき 彼われをたづさへて酒宴の室にいれたまへり その我上にひるがへしたる旗は愛なりき 請ふなんぢら乾葡萄をもてわが力をおぎなへ 林檎をもて我われに力をつけよ 我は愛によりて疾みわづらふ 彼が左の手はわが頭の下にあり その右の手をもて我を抱く
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